商品説明
内容
山の集落に暮らすカネオさんとレイコさんの夫婦は、ある日、崖の下でうずくまっていた、生まれたばかりのニホンカモシカの赤ちゃんを保護しました。
そのままでは自然の中で生きていけない状態だったので、一歳まで育てて山へ帰すことになりました。
ミルクをあげ、山の草を食べさせ、いっしょうけんめい世話をしたカネオさんとレイコさん。フクと名付けられた赤ちゃんは二人に慣れ、
集落の人にもかわいがられてすくすくと育ちました。でも、ついに別れの日がやってきます――。
命のぬくもりと別れを描き、野生動物と人との関わり方を問いかける絵本。
岐阜県で実際にあったお話から生まれました。
著者紹介
北川 チハル(きたがわ ちはる)
愛知県生まれ。保育士を経て絵本と童話の世界へ。おはなしライブや親子の絵本タイムを応援する活動にも取り組んでいる。
『チコのまあにいちゃん』(岩崎書店)で児童文芸新人賞、『ふでばこから空』でひろすけ童話賞、児童ペン賞童話賞を受賞。
作品に「おかしっこ学校はじめ組」シリーズ(東洋館出版社)、『だれもしらない図書館のひみつ』(汐文社)、『ニャンパーのキャンプだよ!』(岩崎書店)、
『しんぱいせんせい』(佼成出版社)など多数。
鈴木 びんこ(すずき びんこ)
埼玉県生まれ。制作プロダクションを経てフリーイラストレーターとなる。
絵本の作品に『聴導犬くんれん生ふく』『聴導犬ふく 家族ができた!』(共に新日本出版社)、『あの日をわすれない はるかのひまわり』(PHP研究所)など。
挿絵の作品に「12歳たちの伝説」シリーズ(新日本出版社)、「The MANZAI」シリーズ(ポプラ社)、『オムレツ屋へようこそ!』(国土社)、
『風のカケラ』(汐文社)など多数。
備考
備考