商品説明
「仏教の社会貢献」を考える一冊!
筆者は、高校教員を経てシャンティ(曹洞宗国際ボランティア会)の創立者有馬実成師に共鳴し、NGOの世界へ転身。仏教精神に根差した社会貢献活動(仏教ボランティア)を探求してきた。主として国内事業、広報畑で活動。東南アジア渡航歴20回以上。
2015年1月から3月まで、週刊「仏教タイムス」紙に連載執筆。2014年から3年にわたって月刊『大法輪』誌に連載「慈悲のかたち」を執筆。本書はこれの単行本化。東日本大震災以降、仏教者の社会貢献の重要性が問われてきているが、筆者は幾度も被災地に足を運び、おおくの人々を取材。確固たる信頼をえたうえでの記事執筆である。
■著者プロフィール
公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会(SVA)専門アドバイザー。曹洞宗総合研究センター講師。日本宗教学会普通会員、専門は臨床仏教研究。1950年、宮城県石巻市生まれ。駒澤大学大学院修士課程仏教学専攻修了。
■編集者コメント
「仏教ボランティアの思想的根拠はどこにあるのか?」「仏教ボランティアはどのように行われるべきか?」――仏教系の大学院を修了した著者は、その答えを求めて曹洞宗ボランティア会(現シャンティ国際ボランティア会)の活動に身を投じます。そこで目にしたのは、ボランティア活動をもって仏教思想を体現し実証している僧侶(有馬実成師)の姿でした。そして、その「姿」が宗教や宗派の区別なくボランティアを実践する宗教者たちに見出されることを、彼らへのインタヴューを通して明らかにします。宗教者の社会貢献のあり方が問われているポスト「3・11」の現代、本書はその理念と実践の両面を伝える一冊です。月刊誌『大法輪』の連載(2014年2月号~2017年9月号)の単行本化に、著者の恩師奈良康明師(駒澤大学名誉教授・曹洞宗大本山永平寺西堂)が推薦文を寄せられました。(出版社より)
「仏教ボランティアの思想的根拠はどこにあるのか?」「仏教ボランティアはどのように行われるべきか?」――仏教系の大学院を修了した著者は、その答えを求めて曹洞宗ボランティア会(現シャンティ国際ボランティア会)の活動に身を投じます。そこで目にしたのは、ボランティア活動をもって仏教思想を体現し実証している僧侶(有馬実成師)の姿でした。そして、その「姿」が宗教や宗派の区別なくボランティアを実践する宗教者たちに見出されることを、彼らへのインタヴューを通して明らかにします。宗教者の社会貢献のあり方が問われているポスト「3・11」の現代、本書はその理念と実践の両面を伝える一冊です。月刊誌『大法輪』の連載(2014年2月号~2017年9月号)の単行本化に、著者の恩師奈良康明師(駒澤大学名誉教授・曹洞宗大本山永平寺西堂)が推薦文を寄せられました。
■目次
「発刊によせて」奈良康明
第一章 悲しむ力、苦しむ力
・飢えた子らに本は何の役に立つか ・苦しみから唄が生まれる ・悲しむ力 ・鯰伝説と熊本地震 ・石巻を発信するイギリス人 ・共助による漁業革命 ・子どもを亡くした親の集い ・原発受難と脱「受け身」
第二章 仏教ボランティアのまなざし
・難民に学んだ布施のこころ ・カンボジア仏教は大乗仏教か ・有馬実成の仏教ボランティア論 ・生きた文殊に出会う旅 ・叡尊と本田哲郎神父 ・重源はわれらの同時代人 ・塔組みは、木の癖組み、人の心組み ・忍性、生誕800年に思う
第三章 現場ファーストの宗教へ
・臨床宗教師と高橋悦堂さん ・日本臨床宗教師会、発足 ・臨床仏教師、いよいよ始動 ・浦上天主堂と福江島を訪ねて
第四章 スピリチュアリティ再発見
・画家・絵本作家 いせひでこさん ・「幽霊さん」と司修さん ・「たましい」再考 ・柳 宗悦と三界万霊 ・大槌町の「生きた証」プロジェクト
備考
備考