商品説明
内容
東京工業大学で長く教鞭を執り、ロボットコンテストの創始者として知られる著者渾身の書き下ろし仏教書。
長年の仏教研究の末に著者は、仏教思想はすべて「一つ」という哲理に貫かれているという視点に辿り着いた。この「一つ」が解れば仏教が解るが、「一つ」を理解するには理性を超えた「直観」が不可欠であるという。
仏典や文学作品、コンピューター理論等を読み解きながら、読者を「直観」そして「一つ」へと導いていく。
ここがポイント
・図、表、写真が合計32点掲載されている。
・本文中で引用されている文献の典拠が巻末に掲載されている。
・巻頭に後藤榮山老大師(静岡県三島市・龍澤寺専門道場師家)による「普勧文」(=推薦の言葉)が掲載されている。読者の「なぜ工学者が仏教を?」という疑問が氷解する。
目次
普勧文 後藤榮山(静岡県三島市・龍澤寺専門道場師家)
まえがき
第1章 真なる仏法
第2章 仏教を貫く論理を超えた「一つ」
第3章 日常の「一つ」
第4章 仏道での「一つ」
第5章 自他を「一つ」に
第6章 『法華経』での「一つ」
第7章 空についての予備的考察
第8章 般若経での「一つ」
第9章 種々の「一つ」
第10章 自在学への道
あとがき
引用および参考文献
著者紹介
森 政弘(もり まさひろ)
1927年(昭和2年)、三重県に生まれる。名古屋大学工学部電気学科卒業。
工学博士。東京大学教授、東京工業大学教授を経て現在、東京工業大学名誉教授、日本ロボット学会名誉会長、中央学術研究所講師を務める。
ロボットコンテスト(ロボコン)の創始者であるとともに、「不気味の谷」現象の発見者であり、約五十年にわたって仏教および禅の勉強を続け、仏教書の著作も多い。
紫綬褒章および勲三等旭日中綬章を受章、NHK放送文化賞、ロボット活用社会貢献賞ほかを受賞する。
おもな著書に『機械部品の幕の内弁当─ロボット博士の創造への扉』(オーム社)、『今を生きていく力「六波羅蜜」』(教育評論社)、『親子のための仏教入門─我慢が楽しくなる技術』(幻冬舎新書)、『退歩を学べ─ロボット博士の仏教的省察』『仏教新論』(ともに佼成出版社)等があり、共著に『ロボット工学と仏教─AI時代の科学の限界と可能性』(佼成出版社)がある。
備考
備考