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■著者プロフィール
1958年(昭和33年)、群馬県桐生市に生まれる。浄土真宗本願寺派で得度。島根県邑南町淨泉寺宗徒として学び、現在は滋賀県大津市淨宗寺住職。龍谷大学大学院文学研究科国史学専攻博士課程単位取得、花園大学より博士(文学)の学位受領。専攻は仏教史学。龍谷大学・佛教大学・花園大学の各非常勤講師、相愛大学准教授・教授を経て、現在は客員教授(日本仏教史)。節談説教研究会副会長。著書に、『日本古代仏教制度史研究』・『大津浄土真宗寺院史』・『節談椿原流の説教者・野世溪真了和上芳躅』・『日本三学受容史研究』(以上永田文昌堂)、『名人木村徹量の継承者神田唯憲の節談』(節談説教研究会)、『親鸞聖人の歴史像』(淨宗寺)等がある。
■目次
はじめに
第1章 妙好人とは
1、妙好人の魅力
2、妙好人ということばとそのひろがり
3、他力信心の普遍性・誰にでも届く救済
4、凡夫こそ救いのめあて
5、妙好人に魅せられた学者たち・仰誓、鈴木大拙、柳宗悦、朝枝善照
第2章 仏教史の中の妙好人
1、大乗仏教・出家できない人々の救い
2、聖徳太子・在俗の仏道(飛鳥・奈良仏教)
3、最澄・戒律の大変革(平安仏教)
4、親鸞・非僧非俗の名のり(鎌倉・室町仏教)
5、体制化・生活化した江戸時代の仏教
第3章 妙好人と節談
1、妙好人を育んだのは?
2、「九分教」から「十二部経」へ
3、三周説法のひろがりと節談
4、節談を聴聞した妙好人
5、節談で語り伝えられた妙好人の物語
第4章 妙好人の群像
1、赤尾の道宗
2、大和の清九郎
3、三河のお園
4、石見の善太郎
5、讃岐の庄松
6、長門のお軽
7、椋田与市
8、因幡の源左
9、浅原才市
10、斎藤政二
第5章 生き方としての妙好人
1、聴聞の姿勢・「私のため」「はつごと」
2、慚愧と歓喜
3、際立つ身体性
4、仏法をたしなむ
5、精一杯の「教人信」
あとがき
参考文献
備考
備考