商品説明
内容
第1話「お地蔵さま」・第2話「両行」・第3話「禅における私の成り立ち」として、
〝日本という国の禅〟の在り方を玄侑氏独自の視点からひも解き、読者に平易に伝えていく一冊。
現代の日本人の日常生活に沿った、魅力ある内容になっています。
目次
第1話 あの世とこの世の境に立って──お地蔵さま──
〝日本はお地蔵さまだらけ〟の不思議 はじまりは五穀豊穣のシンボル ヘッドハンティングされたお地蔵さま 阿修羅を迎え入れた仏教
第2話 両方を見据えて中道を歩く──両行が支える国──
菊と刀 アメリカに迎合する現代日本 並び生ずる反対の概念 神の存在と善悪 生命力の現われ「ケ」 序列のない平和
第3話 禅における「私」の成り立ち──私について、よく知る──
私というものについて、よく知る 状況と働きによって名前を変えた日本人 「わたくし」という病 パーソナリティーと「個性」
著者紹介
玄侑 宗久(げんゆう そうきゅう)
1956年、福島県に生まれる。
慶應義塾大学文学部中国文学科卒業。
さまざまな仕事を経験したのち、1983年、京都の天龍寺専門禅堂に入門する。
1986年より福島県三春の福聚寺副住職となり、2008年より住職を務める。
僧職のかたわら執筆活動を続け、2000年のデビュー作『水の舳先』(新潮社)が芥川賞候補となり、翌2001年『中陰の花』で同賞を受賞する。
著書は、小説に『阿修羅』『アブラクサスの祭』『化蝶散華』『アミターバ――無量光明』
『リーラ――神の庭の遊戯』(以上、新潮社)、『御開帳綺譚』『龍の棲む家』(共に文藝春秋)、『阿修羅』(講談社)等があり、
エッセイや仏教書に『日本的』、『無常という力』、『お坊さんだって悩んでる』(文春新書)、
『慈悲をめぐる心象スケッチ』(講談社)、『禅語遊心』(筑摩書房)、『禅的生活』『死んだらどうなるの?』『現代語訳般若心経』(以上、ちくま新書)、
『荘子と遊ぶ』(筑摩選書)、『四季の公案』『同時代禅僧対談 <問い>の問答』(佼成出版社)ほか多数ある。
備考
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